2012年10月17日水曜日

JASRACによる著作権管理事業の範囲についての問題

【問題】
東京に本社をおくX社では,アジア系アーティストの人気が高いため,海外へ向けての音楽配信事業を計画している。事業の立案に際し法務担当者へ意見を求めたところ,回答があった。ア〜ウの記述を比較して,法務担当者の回答として,最も適切と考えられるものはどれか。

ア JASRACが管理している日本の楽曲については,JASRACから許諾を受けることができれば,各国にサーバーを設置し配信をしてもよい。

イ 外国の楽曲については,JASRACが演奏権を管理している場合は,JASRACの許諾を受けることができれば海外に向けた配信が可能である。

ウ 楽曲を有料配信するか無料配信するかの違いによって実演家の権利処理が変わることはない。

(23年7月実施)


【解説】
JASRACによる著作権管理事業の範囲についての問題です。


JASRACが管理しているのは、日本国内の権利のみです。

不適切


同上

不適切


実演家の権利処理が変わるのは、著作権法38条(営利を目的としない上演等)の場合のみと考えられます。

適切

0 件のコメント:

コメントを投稿